雛祭り

娘が一人暮らしを始めてからは、雛人形たちを箱から出す機会がすっかり減っていたのですが、今年はなぜか気になって、3年ぶりくらいに押入れの枕棚から重い箱を引きずり下ろしてきました。

 

和紙でグルグル巻きにしていた人形たちを解放するように、次々に出していくと、まるで人形たちが仲間たちとの再会を喜び合っているかのように見えてきました。

 

再会を喜び合って賑やかにお喋りをしているようで、微笑ましいです。

一体何を話しているんでしょうね。

 

こういう光景を見ると、数年間も箱に閉じ込めていたことが本当に申し訳なく思えてきました。これからは毎年出してあげなきゃ・・・。

 

 

みんな、整然と並んで、今年も結婚式が始まったようです。

もう何回めの結婚式なのでしょうね。

 

娘が誕生した時、初孫である彼女がいつか幸せな結婚をすることを願って、義母から贈られた雛人形です。

 

本来、雛人形は、立春を過ぎたらすぐに飾り、3月3日になったら速やかに片付けるものらしいです。遅くまで出していると婚期が遅れると言われています。

 

それを知りつつも無頓着な私は、せっかく出したのだからできるだけ長く飾ろう(しまうのが億劫なだけ説)と、旧暦で考えようと言い訳しながら、4月に入るまで出しっぱなしにしてきました。

 

そのせいかどうか、孫娘の結婚式を見ることなく残念ながら義母は一年前に亡くなってしまいました。この雛人形を久しぶりに飾りたくなったのも、義母が娘の幸福を心から願っていてくれたことを忘れないでいたいと思ったからです。

そして、そんな風に愛してくれた人がいたことを娘に覚えていて欲しいのです。

 

そんな娘が、今日、この動画を教えてくれました。

少なくとも、この素晴らしいスピーチに共感する心を持った大人に育ってくれたことを嬉しく思いました。

 

素晴らしいスピーチを皆さんと共有したいと思います。

youtu.b

「How you living?」

あなたは、どんな風に生きていますか?

この問いかけに、胸を張って何かを答えられる人でありたいと思いました。